オリックスはリース業界売上高首位。
リース業をはじめ、グループで金融、自動車、不動産など事業多角化している企業です。

このページではオリックスの配当利回り・PER・PBR・配当性向・自己資本比率・事業の将来性など分析していきたいと思います。

オリックスの株価の推移
オリックスの株価の推移です。
1500円をウロチョロ。
オリックスの株主優待
権利確定月 | 3月末日・9月末日 |
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単元株数 | 100株 |
優待のポイント | 保有期間に応じた「ふるさと優待」(年1回)とオリックスグループの各種サービスを割引価格でご利用いただける「株主カード」の発行(年2回)を実施しています。 |
100株以上 | ふるさと優待<3月末> 株主カードの発行<3月末・9月末> |
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※ふるさと優待
オリックスグループの全国のお取引先が取り扱う商品を厳選してカタログギフトに仕立て、対象となる株主の皆さまに、その中からお好きな商品を1点お選びいただく株主優待制度です。また、100株以上を3年以上継続保有いただいている株主の皆さまには、ワンランク上のカタログギフトをお届けします。
※株主カード
株主カードのご提示により、オリックスグループがご提供する各種サービスを割引価格でご利用いただけます。レジャーやビジネスなど、さまざまなシーンで有効期限内に何度もご利用いただけます。
(株主カードは、半期ごとにお送りする株主通信「悠」に同封しております。)
優待と配当金
100株 | 300株以上 | 500株以上 | |
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優待(3月) | ふるさと優待 【3年以上継続保有】 Aコース 【3年未満保有】 Bコース ―――――――― 株主カードの ご提示による特典 |
ふるさと優待 【3年以上継続保有】 Aコース 【3年未満保有】 Bコース ―――――――― 株主カードの ご提示による特典 |
ふるさと優待 【3年以上継続保有】 Aコース 【3年未満保有】 Bコース ―――――――― 株主カードの ご提示による特典 |
優待(9月) | 株主カードの ご提示による特典 |
株主カードの ご提示による特典 |
株主カードの ご提示による特典 |
配当金(年間) | 6,600円 | 19,800円 | 33,000円 |
※1株当たり配当金:66円
※2018年3月期の配当実績をもとにしています。
8/5現在 オリックスの配当利回り・配当性向・PER・PBR・ROE・ROA・自己資本比率
配当利回り:5.10%
配当利回り(%)=配当(円)÷株価(円)×100
配当利回りとは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けることができるかを示す数値です。

配当性向:約30.0%
配当性向は30.0%。
いい感じですね。
配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100
配当性向(EPS)とは利益を株の総数で割ることで1株あたりの利益を算出したものです。

100%を超えると利益が出ていないにもかかわらず配当を出しているということになります。
PER:5.70
PER=株価 ÷ 一株あたり利益(=EPS)
PERは、株価が1株当たりの利益の何倍になっているのかを表したもので、数字が大きければ割高、数字が小さければ割安です。

PBR:0.65
PBR(倍) = 株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)
PBR(株価純資産倍率)は、1株あたりの純資産に対して、何倍の株価で株が買われているかを表しています。

PBRを見れば、会社の資産に対して株価が高いか安いかを判断できます。
ROE:11.6%
ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
ROEは利益を株主資本で割った数字で、株主のお金でいかに効率的に利益を上げているかを示す指標で10%以上が優良とされています。
ROA:2.7%
ROA(%) = 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
ROAは総資産に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す指標です。

ROAが高いほど、効率的に利益を生み出せている会社であると言えますが、借金まみれということもあるので「ROAが高いから問題がない」とは限りません。
補足 ROEとROAの違い
意味 | ||
ROE | 自己資本比率 | 株主から預かったお金でどれだけ利益を出しているか |
ROA | 総資本利益率 | すべての資産でどれだけ利益を出しているか(借金も含む) |
自己資本比率:23.8%
自己資本÷総資本(自己資本+他人資本)
自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%あるかを示す数値です。
自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。
自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよいとされています。
他社と比較
*横にスクロールできます。
配当利回り | 配当性向 | PER | PBR | ROE | ROA | 自己資本比率 | |
8591 オリックス |
5.10% | 30.0% | 5.7 | 0.65 | 11.6% | 2.7% | 23.8% |
8593 三菱UFJリース |
4.60% | 約30.4% | 7.29 | 0.67 | 9.4% | 1.2% | 13.0% |
8439 東京センチュリー |
2.98% | 25.0% | 8.51 | 1.07 | 12.7% | 1.3% | 10.4% |
8424 芙蓉総合リース |
3.74% | 22.1% | 7.73 | 0.76 | 10.1% | 1.0% | 10.1% |
時価総額を比較
オリックス:20,531億円
三菱UFJリース:4,864億円
東京センチュリー:4,798億円
芙蓉総合リース:1,620億円
オリックスの売上高・営業利益・経常利益・純利益の推移
業績から稼ぐ力(営業利益率)を見ていきます。
*営業利益率=営業利益÷売上高×100
一般的には7%、10%あれば優良企業と判断できます。
14.3 約15.0%
15.3 約11.8%
16.3 約12.1%
17.3 約12.3%
18.3 約11.7%
19.3 約13.5%
20.3予 約12.9%
21.3予 約12.6%
過去5年の株価と営業利益率の相関関係も見ましょう。
オリックスの財務・キャッシュフロー2019
オリックスの財務状況
総資産:12兆1749億1700万円
自己資本:2兆8970億0740万円
自己資本比率:23.8%
資本金:2211億1100万円
利益余剰金:2兆5555億8500万円
有利子負債:4兆4957億7100万円
営業資産残高:9兆9976億6980万円
*リース業界においては、営業資産残高という数字が用いられます。
これは、リース会社の債権(リース、割賦、貸付金等)の総額のこと。
営業資産残高からお客様より回収した金額(リース料等)が売上げとなります。
つまり、営業資産残高はリース会社の売上げの源泉。
オリックスのキャッシュフロー
キャッシュフロー計算書は、企業のお金の流れがわかる財務表で、いま健全に経営ができているか判断できます。
・営業キャッシュフロー
・投資キャッシュフロー
・財務キャッシュフロー
と3つの指標があります。
()内は前年度。
営業キャッシュフロー 5876億円
営業キャッシュフローとは本業の利益です。この項目がプラスということは本業が順調だと判断できます。
マイナスだと本業が苦しいということになります。
投資キャッシュフロー ー8739億円
投資キャッシュフローですが、主に固定資産の取得や売却した金額です。
固定資産が増えれば投資キャッシュフローはマイナス、固定資産が減れば投資キャッシュフローはプラスになる関係です。
固定資産を取得すると会社の資金が出ていき、投資キャッシュフローはマイナスの値となりますが、所持していた固定資産を売却すると現金が入り、投資キャッシュフローはプラスの値となります。
優良企業は積極的に投資をしていくのでマイナスになることが多い項目です。
財務キャッシュフロー 1666億円
営業活動や投資活動のために資金が調達または返済された額です。
借金を返済したり自社株買いをするとマイナスになります。
反対に、借金をしたり社債などで資金調達するとプラスになります。
現金等 1兆2835億円
現金等(現金同等物)とは、「現金」と「換金性の高い資産」を合わせたものをいいます。
換金性の高い資産とは、3ヶ月以内に現金に変えることができる資産であり、価値がほとんど変動しない資産です。

実際に企業が金庫に現金を持っているケースは少なく、現金のほとんどは預金資産で、「現金等=現金」と考えて問題ありません。
ただし、「3ヶ月以内に現金に変えることができる資産」という条件があることから、「6ヶ月の定期預金」は現金同等物に含めることができません。
一見手持ちの現金が少ないように見えて、実は6ヶ月以上の長期定期預金にかなりの現金を預けていた。ということもあるのです。
補足 フリーキャッシュフロー -2863億円
フリーキャッシュフローとは会社が自由に使えるキャッシュのことで、キャッシュフロー計算書では大切な項目です。
営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを足して計算します。
5876-8739=-2863億円
オリックスの直近の決算
2019/7/29に2020年3月期第1四半期の連結業績を発表。
売上高は5369億8,000万円(前年同期比11.1%減)
営業利益は7565億1000万円(同17.8%減)
純利益は9886億6000万円(同10.9%減)
となりました。
オリックスの事業内容と収益
オリックスの事業は
・法人金融
・メンテナンスリース
・不動産
・事業投資
・リテール
・海外事業
の6つのセグメントから構成されています。
各セグメントごとの収益は下記の図になります。
もう少し具体的に掘り下げていきましょう。
*オリックスの決算ハイライトから引用させていただきます
法人金融
メンテナンスリース
不動産
事業投資
リテール
海外事業
オリックスの株が上がらない理由
9期連続で増益を達成するなど、安定した成長を続けるオリックスグループ。
オリックスは割安株・高配当株として注目されていますが、なかなか株価があがりません。
理由は
・事業のリスク分散をしすぎている(コングロマリット・ディスカウント)ので、投資家がそれぞれの事業を精査できない。よって投資家の買いを集められない。
・景気の影響を受けやすい(リーマンショックのときはかなり業績が悪化している)
要するに
「なにをやっているかよくわからなく、株価が安定しない」
と分析しています。
ただ、配当も高く9期連続で増配、株主優待の充実を考えると、買って長期保有したいという投資家は少なくありません。
まとめ
オリックス株は今後も持ち続ける予定です。
さらなる企業の成長を期待したいですね。
あなたと私の資産が増えますように☆
株を買うなら楽天証券
楽天証券は売買手数料が業界でも最安値候補で、かなり見やすい管理画面なので株取引するならおすすめです。

SBI証券口座でも取引しましたが、個人的には楽天証券のほうが使いやすいですね。
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