住友商事は商社株の一つで、優良銘柄と位置付けています。
配当利回りも高めで、利益もしっかり出している大手企業です。
このページでは住友商事の配当利回り・PER・PBR・配当性向・自己資本比率を見ていきたいと思います。
住友商事の株価の推移
住友商事の株価の推移です。
1540円をウロチョロ。
住友商事の配当利回り・PER・PBR・配当性向・自己資本比率
配当利回り:5.55%
配当利回り(%)=配当(円)÷株価(円)×100
配当利回りとは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けることができるかを示す数値です。
圧倒的に配当利回りが良いですね。
また、住友商事は創立100周年記念として、2019年通常の配当80円ですが、10円の記念配当を実施することを発表しました。
合計で1株当たりの配当が90円と高配当になっています。
過去5年減配もないのは魅力ですね。

配当性向:29.2%
配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100
住友商事の前期の配当性向は29.2%。
配当性向(EPS)とは利益を株の総数で割ることで1株あたりの利益を算出したものです。
利益のうちどのくらいを配当に回しているかこの指標でわかります。
100%を超えると利益が出ていないにもかかわらず配当を出しているということになります。
PER:5.95
PER=株価 ÷ 一株あたり利益(=EPS)
PERは、株価が1株当たりの利益の何倍になっているのかを表したもので、数字が大きければ割高、数字が小さければ割安です。
PERは日本企業の平均が15倍弱で低いほど割安とされています。
商社関連株は万年PERが低めです。
理由は、商品市況に大きく業績が左右されるので「将来業績が大きく変動する可能性が高いから」ということが考えられます。
PBR:0.33
PBR(倍) = 株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)
PBR(株価純資産倍率)は、1株あたりの純資産に対して、何倍の株価で株が買われているかを表しています。
PBRは2倍以下を目安に健全だとされています。
PBRを見れば、会社の資産に対して株価が高いか安いかを判断できます。
ROE:12.03%
ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
ROEは利益を株主資本で割った数字で、株主のお金でいかに効率的に利益を上げているかを示す指標で10%以上が優良とされています。
ROA:4.0%
ROA(%) = 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
ROAは総資産に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す指標です。
ROAを見れば、企業が総資産をいかにうまく使って利益を生み出しているかが分かります。
ROAが高いほど、効率的に利益を生み出せている会社であると言えますが、借金まみれということもあるのでROAが高いから問題がないとは限りません。
補足 ROEとROAの違い
意味 | ||
ROE | 自己資本比率 | 株主から預かったお金でどれだけ利益を出しているか |
ROA | 総資本利益率 | すべての資産でどれだけ利益を出しているか(借金も含む) |
自己資本比率:35.0%
自己資本÷総資本(自己資本+他人資本)
自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%あるかを示す数値です。
自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。
自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよいとされています。
競合他社と比較
*横にスクロールできます。
配当利回り | 配当性向 | PER | PBR | ROE | ROA | 自己資本比率 | |
8053 住友商事 |
5.55% | 29.2% | 5.95% | 0.33% | 12.03% | 4.0% | 35.0% |
8058 三菱商事 |
4.24% | 33.6% | 7.73% | 0.82% | 10.7% | 3.6% | 34.5% |
8001 伊藤忠商事 |
4.05% | 25.6% | 6.33% | 1.10% | 17.9% | 5.0% | 29.1% |
8031 三井物産 |
4.72% | 33.6% | 6.95% | 0.73% | 10.1% | 3.5% | 35.7% |
8002 丸紅 |
5.02% | 26.0% | 5.2% | 0.72% | 13.9% | 3.4% | 29.0% |
住友商事の売上高・営業利益・経常利益・純利益の推移
業績から稼ぐ力(営業利益率)を見ていきます。
*営業利益率=営業利益÷売上高×100
一般的には7%、10%あれば優良企業と判断できます。
15.3 約-2.2%
16.3 約2.8%
17.3 約2.7%
18.3 約4.8%
19.3 約5.1%
20.3予 約5.1%
21.3予 約5.1%
過去5年の株価と営業利益率の相関関係も見ましょう。
住友商事の財務・キャッシュフロー2019
住友商事の財務状況
総資産:7兆9165億2300万円
自己資本:2兆7714億8300万円
自己資本比率:35.0%
資本金:2194億4900万円
利益余剰金:2兆0613億0600万円
有利子負債:3兆0979億5500万円
住友商事のキャッシュフロー
キャッシュフロー計算書は、企業のお金の流れがわかる財務表で、いま住友商事が健全に経営ができているか判断できます。
・営業キャッシュフロー
・投資キャッシュフロー
・財務キャッシュフロー
と3つの指標があります。
()内は前年度。
営業キャッシュフロー 2688億円
営業キャッシュフローとは本業の利益です。この項目がプラスということは本業が順調だと判断できます。
マイナスだと本業が苦しいということになります。
投資キャッシュフロー -513億円
投資キャッシュフローですが、主に固定資産の取得や売却した金額です。
固定資産が増えれば投資キャッシュフローはマイナス、固定資産が減れば投資キャッシュフローはプラスになる関係です。
固定資産を取得すると会社の資金が出ていき、投資キャッシュフローはマイナスの値となりますが、所持していた固定資産を売却すると現金が入り、投資キャッシュフローはプラスの値となります。
優良企業は積極的に投資をしていくのでマイナスになることが多い項目です。
財務キャッシュフロー ー2331億円
営業活動や投資活動のために資金が調達または返済された額です。
借金を返済したり自社株買いをするとマイナスになります。
反対に、借金をしたり社債などで資金調達するとプラスになります。
現金等 6033億円
現金等(現金同等物)とは、「現金」と「換金性の高い資産」を合わせたものをいいます。
換金性の高い資産とは、3ヶ月以内に現金に変えることができる資産であり、価値がほとんど変動しない資産です。

実際に企業が金庫に現金を持っているケースは少なく、現金のほとんどは預金資産で、「現金等=現金」と考えて問題ありません。
ただし、「3ヶ月以内に現金に変えることができる資産」という条件があることから、「6ヶ月の定期預金」は現金同等物に含めることができません。
一見手持ちの現金が少ないように見えて、実は6ヶ月以上の長期定期預金にかなりの現金を預けていた。ということもあるのです。
補足 フリーキャッシュフロー 2175億円
フリーキャッシュフローとは会社が自由に使えるキャッシュのことで、キャッシュフロー計算書で最も大切なキャッシュフローです。
営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを足して計算します。
2688-513=2175億円
住友商事の直近の決算
2019/8/2に2020年3月期第1四半期の連結業績を発表。
売上高は1兆3131億3400万円(前年同期比6.7%増)
営業利益は1131億7200万円(同1.9%減)
純利益は832億3100万円(同12.0%減)
となりました。
住友商事の第一四半期の事業別業績
住友商事の事業内容は
・金属
・輸送機 建機
・インフラ
・メディア デジタル
・生活 不動産
・資源 化学品
とあります。
セグメント別の収益を見ていきましょう。
セグメント別の収益表
金属の業績
総資産 -295億円
輸送機 建機の業績
総資産 -398億円
インフラの業績
総資産 -412億円
メディア デジタルの業績
総資産 +254億円
生活 不動産の業績
総資産 +2691億円
資源 化学品の業績
総資産 -572億円

決算から見る今後の見通し
住友商事の今後を検証すると、非資源ビジネスの中でも、特に進捗率の悪かった金属事業部門と、輸送機・建機事業部門がかなり厳しい数字です。
とくに影響を受けているのは鋼材の板の関係で、中国の自動車関係のいわゆるコイルセンターの稼働率が落ちてきています。

業績がよかったメディア デジタルの今後は、SCSK (住友商事グループのシステムインテグレーター)が非常に業容が良く、先に向けての受注も増えてきています。
インフラ、メディア、生活・不動産、この辺は非常に順調にいくという予想です。
まとめ
住友商事は配当利回りが5%以上と高いのが魅力。
100株持っておいても損はないと思っています。
仮に株価が-10%になっても2年で取り戻せます。
しばらくは安心して投資ができると判断しております。
あなたと私の資産が増えますように。
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