太陽ホールディングス株式会社(4626)は携帯電話やパソコンなどのIT機器やデジタル家電、車載用電子機器などに利用されるプリント配線板(PWB)に欠かせない
ソルダーレジスト(SR)で世界シェアトップクラスを誇っています。
*ソルダーレジスト(SR)とは、プリント配線板(PWB)の表面を覆い、回路パターンを保護する絶縁膜となるインキです。
5gインフラ普及により利益を伸ばしています。

主力はソルダーレジストですが、今後は総合化学企業へと飛躍するために「医療・医薬部品事業」を強化しています。
社員食堂が素敵・・・
このページでは太陽ホールディングスの配当利回り・PER・PBR・配当性向・自己資本比率・事業の将来性など分析していきたいと思います。

太陽ホールディングスの株価の推移
太陽ホールディングスの株価の推移です。
3100円をウロチョロ。
太陽ホールディングスの配当利回り・配当性向・PER・PBR・ROE・ROA・自己資本比率
配当利回り(総合利回り):3.92%
配当利回り(%)=配当(円)÷株価(円)×100
配当利回りとは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けることができるかを示す数値です。
総合利回りとは「配当金+株主優待」を計算し、投資額に対するリターンがどのくらいあるかの割合です。

株主優待はありません。
配当性向:約85.3%
配当性向は85.3%。
配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100
配当性向(EPS)とは利益を株の総数で割ることで1株あたりの利益を算出したものです。

100%を超えると利益が出ていないにもかかわらず配当を出しているということになります。
PER:14.50
PER=株価 ÷ 一株あたり利益(=EPS)
PERは、株価が1株当たりの利益の何倍になっているのかを表したもので、数字が大きければ割高、数字が小さければ割安です。

PBR:1.25
PBR(倍) = 株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)
PBR(株価純資産倍率)は、1株あたりの純資産に対して、何倍の株価で株が買われているかを表しています。

PBRを見れば、会社の資産に対して株価が高いか安いかを判断できます。
ROE:6.2%
ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
ROEは利益を株主資本で割った数字で、株主のお金でいかに効率的に利益を上げているかを示す指標で10%以上が優良とされています。
ROA:4.2%
ROA(%) = 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
ROAは総資産に対してどれだけの利益が生み出されたのかを示す指標です。

ROAが高いほど、効率的に利益を生み出せている会社であると言えますが、借金まみれということもあるので「ROAが高いから問題がない」とは限りません。
補足 ROEとROAの違い
意味 | ||
ROE | 自己資本比率 | 株主から預かったお金でどれだけ利益を出しているか |
ROA | 総資本利益率 | すべての資産でどれだけ利益を出しているか(借金も含む) |
自己資本比率:66.4%
自己資本÷総資本(自己資本+他人資本)
自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体の資本調達の何%あるかを示す数値です。
自己資本比率が高いほど経営は安定し、倒産しにくい会社となります。
自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほどよいとされています。
競合他社と比較
*横にスクロールできます。
配当利回り | 配当性向 | PER | PBR | ROE | ROA | 自己資本比率 | |
4626 太陽ホールディングス |
3.92% | 約85.3% | 14.50 | 1.25 | 6.2% | 4.2% | 66.4% |
4973 日本高純度化学 |
3.47% | 約54.6% | 17.32 | 1.33 | 8.0% | 7.2% | 85.6% |
4971 メック |
2.52% | 約32.9% | 12.62 | 1.24 | 12.0% | 9.4% | 81.8% |
5208 有沢製作所 |
3.94% | 約37.9% | 11.69 | 0.63 | 5.7% | 3.9% | 69.3% |
時価総額を比較
太陽ホールディングス:961億円
日本高純度化学:145億円
メック:206億円
有沢製作所:275億円
太陽ホールディングスの売上高・営業利益・経常利益・純利益の推移
業績から稼ぐ力(営業利益率)を見ていきます。
*営業利益率=営業利益÷売上高×100
一般的には7%、10%あれば優良企業と判断できます。
15.3 約19.2%
16.3 約22.0%
17.3 約19.3%
18.3 約21.7%
19.3 約13.6%
20.3予 約12.1%
21.3予 約11.6%

過去5年の株価と営業利益率の相関関係も見ましょう。
太陽ホールディングスの財務・キャッシュフロー2019
太陽ホールディングスの財務状況
総資産:1056億6600万円
自己資本:701億8200万円
自己資本比率:66.4%
資本金:93億3100万円
利益余剰金:472億2900万円
有利子負債:203億600万円
太陽ホールディングスのキャッシュフロー
キャッシュフロー計算書は、企業のお金の流れがわかる財務表で、いま健全に経営ができているか判断できます。
・営業キャッシュフロー
・投資キャッシュフロー
・財務キャッシュフロー
と3つの指標があります。
()内は前年度。
営業キャッシュフロー 59億円
営業キャッシュフローとは本業の利益です。この項目がプラスということは本業が順調だと判断できます。
マイナスだと本業が苦しいということになります。
投資キャッシュフロー ー54億円
投資キャッシュフローですが、主に固定資産の取得や売却した金額です。
固定資産が増えれば投資キャッシュフローはマイナス、固定資産が減れば投資キャッシュフローはプラスになる関係です。
固定資産を取得すると会社の資金が出ていき、投資キャッシュフローはマイナスの値となりますが、所持していた固定資産を売却すると現金が入り、投資キャッシュフローはプラスの値となります。
優良企業は積極的に投資をしていくのでマイナスになることが多い項目です。
財務キャッシュフロー ー120億円
営業活動や投資活動のために資金が調達または返済された額です。
借金を返済したり自社株買いをするとマイナスになります。
反対に、借金をしたり社債などで資金調達するとプラスになります。
現金等 301億円
現金等(現金同等物)とは、「現金」と「換金性の高い資産」を合わせたものをいいます。
換金性の高い資産とは、3ヶ月以内に現金に変えることができる資産であり、価値がほとんど変動しない資産です。

実際に企業が金庫に現金を持っているケースは少なく、現金のほとんどは預金資産で、「現金等=現金」と考えて問題ありません。
ただし、「3ヶ月以内に現金に変えることができる資産」という条件があることから、「6ヶ月の定期預金」は現金同等物に含めることができません。
一見手持ちの現金が少ないように見えて、実は6ヶ月以上の長期定期預金にかなりの現金を預けていた。ということもあるのです。
補足 フリーキャッシュフロー 5億円
フリーキャッシュフローとは会社が自由に使えるキャッシュのことで、キャッシュフロー計算書では大切な項目です。
営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを足して計算します。
59-54=5億円
太陽ホールディングスの直近の決算
2019/8/1に2020年3月期第1四半期の連結業績を発表。
売上高は154億2000万円(前年同期比3.8%増)
営業利益は17億5800万円(同34.6%減)
純利益は16億94万円(同36.5%減)
となりました。
太陽ホールディングスの事業内容
太陽ホールディングスの事業内容は
・電子機器用部材事業
・医療・医薬品事業
・その他(エネルギー・食糧・システム・ファインケミカル)
とあります。
セグメント別の収益を見ていきましょう。
*太陽ホールディングスの決算資料から抜粋させていただきました。

2019年に第一三共プロファーマ株式会社の高槻工場を継承すべく、大きく設備投資をしています。
また従業員数も増えています。
今後の課題・懸念点
今後の課題・懸念点としては、
・スマートフォン、タブレット市場の鈍化
・米中貿易摩擦による在庫調整
・中国での環境規制による原材料の高止まり
があげられます。
まとめ
太陽ホールディングスの強みであるソルダーレジストだけでなく、医薬・医薬品事業にも個人的に期待を寄せています。
配当利回りは高めなのですが、営業利益率が減少していることもあり保有し続けるか迷っている銘柄です。
参考になれば幸いです。
あなたと私の資産が増えますように☆
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